先人からの贈り物である“インフラ”(社会資本)を次の世代につなぐ。
ダム・河川堤防・道路(一般道、高速道路)・橋梁・トンネル・空港・公園などの社会資本は、
適切な維持管理(日常的、定期的な巡視・点検等や、劣化した部分の修繕・交換等)を行うことで、
施設の状態を良好に保ち、また耐用年数を延ばすことができます。
このことを念頭に、点検事業部は、国・地方自治体などが管理する社会資本の維持管理・更新の一助となるべく、
点検・診断そして対策の提案を行います。
橋梁点検
モノ言わぬ構造物の声をきく『はし』の健康診断
橋梁点検は、道路維持管理業務の一環として管理する橋梁の現状を把握し、耐荷力・耐久性に影響すると考えられる損傷や第三者に被害を及ぼす可能性のある損傷を早期に発見することにより、常に橋梁を良好な状態に保全し安全かつ円滑な交通を確保するとともに、点検結果などで得られた情報を蓄積することにより合理的かつ効率的な維持管理を行うことを目的に実施します。
トンネル点検
「トンネル」の長寿命化のために
トンネル点検は、橋梁点検とほぼ同じ目的で実施します。点検は、トンネル本体工の変状やトンネル内附属物の取付状態の異常を発見し、その程度を把握、さらに合理的なトンネルの維持管理のための資料収集・蓄積を目的に実施するものであり、必要に応じて応急措置を実施します。
施設点検
「構造物」の長寿命化のために
施設点検は、橋梁・トンネル以外の施設(構造物)の点検を行うものです。具体的には、ボックスカルバート・擁壁・シェッド・補強土壁などを対象とするものです。これらの損傷を早期に発見することにより、常に構造物を良好な状態に保全し安全かつ円滑な交通を確保することを目的に実施するものです。特に、降雨や地震など災害時における施設(構造物)の崩壊による大きな社会的影響が生じることを防ぐため、措置の必要性の判断を行います。
のり面点検
「のり面」の長寿命化のために
のり面点検は、切土のり面・盛土のり面(吹付モルタル、のり枠、擁壁、補強土、グラウンドアンカー、排水施設等を含む)に発生する変状を点検します。具体的には小崩落、はらみだし、ひび割れ、うき、はく離、剥落、部材等の変形、変色(黒化、白化)、さび、湧水の発生(痕跡)、湿潤等について、その進行状況などの必要な情報を得て、必要に応じて適切な対策を行うことを目的として実施します。
第三者被害予防措置点検
「コンクリート片」が落ちてこないために
第三者被害予防措置を目的として、「コンクリート片の落下」「照明器具の落下」「道路情報板の落下」「標識の落下」などの事象の可能性の有無について点検します。特に、コンクリート片については、落下の可能性のある損傷箇所を把握し、必要に応じて点検時に叩き落とすなどの適切な予防措置もとります。